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リハビリ通信 No.232 飲酒と骨折について

2017年04月30日

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お酒が弱い女性は年齢を重ねると骨が折れやすくなることが慶応大などの研究チームの調査で分かりました。女性は閉経後に骨粗鬆症になりやすいがアルコールの分解に関わる遺伝子の働きが弱いと更に脆くなる可能性があると言われています。アルコールを分解する時に働く酵素を作る遺伝子「ALDH2」の働きが生まれつき弱い人はアセトアルデヒドをうまく分解できず、酒酔いの原因となります。つまりアセトアルデヒドが上手に分解できないという事は、お酒に弱いと言えます。

中高年の女性で大腿骨骨折を発症した人は、骨折しない人に比べ「ALDH2」遺伝子の働きが弱かった事が分かってきました。骨折リスクは約2.3倍高く、動物実験では骨を作る骨芽細胞にアセトアルデヒドを加えると働きが弱まり、ビタミンE(ピーナッツ類・アボガド・うなぎ・西洋かぼちゃ)を補うと機能が回復しました。

お酒に弱い人が過剰な飲酒をするとアセトアルデヒドがうまく分解できずに、骨を作る骨芽細胞が抑制され骨が脆くなる可能性があります。予防としてはビタミンEの適度な摂取とアルコールの抑制で予防できる可能性があります。

リハビリテーション室長 見田忠幸