新着情報

リハビリ通信 No.226 肩関節周囲炎の夜間痛について

2017年01月22日(日) QAリハビリテーション科1新着情報

図

肩関節周囲炎は拘縮による可動域制限、運動時痛や安静時痛といった痛みなど、様々な症状を呈します。その中で「夜間痛」というものがあり、就寝後、だんだん疼く(うずく)ような痛みが生じ、その痛みのために目が覚めてしまうというものです。※ここでの痛みは就寝後に生じる「安静時痛」であり、「寝返りをした時に痛い。」というものは運動時痛であるために除外しています。

この夜間痛の原因として、「肩峰下滑液包の炎症」が関与しています。この肩峰下滑液包には神経が非常に多く分布しているため、同部位での炎症が生じると安静時痛・運動時痛ともに強く出現することとなります。

我々理学療法士は、この肩峰下滑液包に負担をかけない可動域訓練、同部位の癒着や拘縮の除去などを行い、夜間痛の軽減に努めています。

リハビリテーション科 小野正博