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リハビリ通信 No.219 脂肪組織について

2016年10月16日

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人体には腱が滑走しやすくしたり、神経や血管を包み込んで守るといった役割を持つ「脂肪組織」があります。(太ることにより増加する脂肪ではありません。)具体的には膝関節前面に位置する大腿四頭筋の一つである中間広筋の深層にある脂肪組織(prefemoral fat pad)やアキレス腱の深層に位置する脂肪体(Kager’s fat pad)などがあります。これらは筋や腱を滑走しやすくするためにある脂肪体であり、本来はいろんな方向に動く柔軟性に富んだ組織です。

しかし外傷後や術後の症例ではこの脂肪体までも拘縮していることをよく経験します。この脂肪体は「組織を滑走しやすくする役割」をもっていますが、同組織が拘縮してしまうと脂肪体の機能に依存している筋や腱の滑走性は悪くなってしまい、結果として可動域制限につながってしまいます。

この脂肪体は深層に位置する組織ではありますが、体表から触診することができます。そのため、当院の理学療法士はこの「脂肪体」の動き・柔軟性にも着目しながら治療を行っています。

リハビリテーション科 小野正博