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リハビリ通信 No.187 関節リウマチの診断基準について

2016年02月15日(月) QAリハビリテーション科1新着情報

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関節リウマチの診断には、約30年前のアメリカリウマチ学会による診断基準を長いこと用いられてきました。関節リウマチの診断基準には下記の7項目があります。

1.朝のこわばり:少なくとも1時間以上持続すること。

2.3関節以上の関節炎:少なくとも3つの関節で、軟部組織の腫脹または関節液の貯留を認めるもの。

3.手の関節炎:手関節、指の関節の少なくとも一カ所に腫脹を認めるもの。

4.対称性の関節炎:対称性に関節炎が同時に認めるもの。

5.リウマトイド結節:骨が突出した部分や関節周囲に皮下結節を認めるもの。

6.血清リウマトイド因子

7.レントゲンの変化:関節リウマチの典型的な変化を認めるもの。

以上の7項目のうち4項目を満たし、項目1~4は少なくとも6週間持続している患者様を関節リウマチと診断します。

しかし、この診断基準では早期の関節リウマチを診断することが困難なため、数年前にアメリカと欧州リウマチ学会が合同で新しい診断基準を発表しました。

新しい診断基準には、少なくとも1つ以上の関節で腫脹を認めること、その原因が関節リウマチ以外の病気が認められない場合に1.関節炎の数、2.リウマトイド因子または抗CCP抗体が陽性or陰性、3.炎症値が正常or異常、4.症状の持続時間の4項目でそれぞれの点数を合計し、6点以上であれば関節リウマチと診断されます。

日本リウマチ学会もこの診断基準を用いて早期の関節リウマチの診断および治療を行っています。医療の進歩により治療薬で関節リウマチの進行を抑えることが可能なってきたため、早期から関節リウマチと診断をして、治療を開始することが重要となってきます。

リハビリテーション科 服部 司