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リハビリ通信 No.181 自己免疫疾患とは

2015年12月27日(日) QAリハビリテーション科1新着情報

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免疫とは、人の体内に侵入したウイルスや細菌などの病原菌を排除する防御システムのことを言います。この免疫機能があることで人は簡単に病気にならないようになっています。しかし、自己免疫疾患にかかると病原菌を認識し、排除する役割をもつ防御システムが正常に機能しなくなり、自分自身の正常な細胞や組織に対して攻撃を加えてしまう病気のことを言います。

自己免疫疾患には、特定の臓器に限られて症状が現れる臓器特異的自己免疫疾患と全身にわたり影響を及ぼす全身性自己免疫疾患の2つに分けることができます。前者には、バセドウ病や重症筋無力症、橋本病などが挙げられます。後者は、関節リウマチなどが挙げられます。症状は障害部位により異なりますが、発症すると炎症や疼痛、関節変形、脱力感、黄疸などの症状が現れます。

自己免疫疾患の診断は血液検査の結果と症状を照らし合わせて行われます。

リハビリテーション科 服部 司