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リハビリ通信 No.128 エボラ出血熱について

2014年10月28日(火) QAリハビリテーション科1新着情報

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現在、エボラウイルスが1976年に発見されて以来、最大の流行で死者は2400人を超えました。これまでエボラウイルスは5種類が発見されています。今回、流行しているのはザイール・エボラウイルスです。ウイルスは自分で増える事ができず、感染した生物の細胞が増殖する仕組みを利用して増えます。

エボラウイルスが脅威で強力なのは高い増殖力と異常を引き起こして激しい症状をもたらす性質によります。増えたウイルスは肝臓・腎臓・血管・全身の細胞に侵入し臓器の細胞を破壊、多臓器不全に至らせます。

そして特徴的な症状の出血である原因として、ウイルスが血液中にあるマクロファージという細胞に付着し血液を固める物質を血液中に大量放出し結果、体中のあらゆる場所で固まります。したがって固まる物質の不足により、血液がもろくなった血管を破っても固まらず出血が止まらなくなると言った症状を起こします。

リハビリテーション室長 見田忠幸