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リハビリ通信 No.125 日本臨床整形外科学会学術集会に参加して

2014年08月31日(日) QAリハビリテーション科1新着情報

PT

720日、21日に第27回日本臨床整形外科学会学術集会に参加してきました。我々理学療法士は日々のリハビリ以外に年に数回学術大会に参加し、演題発表を聴講して最新の知識や技術を学んだり日々の治療成果を発表したりしています。発表内容は大きく①症例報告と②研究報告の2つに分けることができます。

①症例報告は症例に対して評価を行って問題点を抽出し解剖学や文献を基に考察して理学療法を行った結果、一定の期間内に良好な成績を獲得できた治療を考察を交えて発表することを言います。例えば靱帯損傷した患者様の治療について、文献で「靭帯の修復期間は○週」との報告があるので靭帯の修復過程を考慮し、治療を工夫した結果、○○週で受傷前の身体機能を獲得することができたと考察を加えながら報告をします。

②研究報告は、研究テーマに沿った疾患を数十例~数百例集めて、検討項目を挙げて統計学的に数値化して比較・検討した発表のことを言います。例えば変形性股関節症の患者様を数十例以上集めて、跛行(異常歩行)が出現する要因は何なのか検討するために、1.股関節内転制限、2.外転筋力、3.脚長差などの検討項目を挙げてそれぞれ統計で数値化して検討していきます。

今回の学会では研究報告の演題が多く勉強になりました。今回得た知識を臨床の場で生かせれるように日々努力していきたいと思います。

リハビリテーション科 服部 司