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リハビリ通信 No.114 半月板の機能について

2014年05月25日

PT

半月板の機能は、①膝関節の適合性の良好化、②緩衝作用、③関節内圧の均等化、④滑液の分散、⑤可動性の適合化などが挙げられます。

①膝関節の適合性の良好化について、膝関節は、丸い形態をした大腿骨顆部と平らな面の脛骨顆部により構成されており、力学的に不安定な関節をしています。この状況下で膝関節の安定性を高めるためには、両側に存在する半月板が膝関節の適合性を良くします。

②緩衝作用について、垂直方向の荷重ストレスに対して、大腿脛骨関節面でクッションの様な働きをすることで膝関節にかかるストレスを和らげる役割があります。

③関節内圧の均等化について、荷重ストレスは、半月板が存在しなければ大腿骨顆部と脛骨顆部のある一定の面積のみ接触し、その部位に集中して圧縮応力が加わります。半月板が存在することで面としての接触に変化させ、圧縮応力を減少させます。

④滑液の分散について、膝関節内は滑液によって満たされています。とくに滑液は、潤滑機能に重要な役割をもっており、半月板が存在することで滑液機構が成立し、膝関節の滑らかな運動に貢献しています。

⑤可動性の適合化について、半月板には可動性があり、膝関節の屈伸運動に伴い、関節面を移動し、関節の適合性を高めています。

①~⑤の中で、理学療法士がアプローチできるのが⑤で、どの軟部組織がどこに付着し、どのようなメカニズムで半月板が運動するのかを理解して治療することが重要になります。

リハビリテーション科 服部 司