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リハビリ通信 No.86 神経について

2013年09月29日(日) QAリハビリテーション科1新着情報

神経は大きく分けて中枢神経(大脳~脊髄前角)と末梢神経(脊髄前角~体の先端)があります。更に言うと大脳からの指令を筋へ伝える運動神経(運動ニューロン)と皮膚・内臓・その他軟部組織などから痛み、違和感などの刺激(情報)を大脳へ伝える感覚神経(感覚ニューロン)があります。また、自分ではコントロール出来ない自律神経があります。

例えば脳梗塞で麻痺になっている人の場合、大脳など指令を発する部位(運動皮質の上位運動ニューロン)での問題で、脊髄~運動神経(下位運動ニューロン)へ「動け!!」と言う情報(電気信号)が随意筋へと伝わらず麻痺の状態のままとなります。

事故等で脊髄が損傷した場合、大脳からは「動け!!」と言う情報を発する事が出来ますが、途中の経路である脊髄で情報が遮断されるので、損傷した部位以降は随意筋へ伝わらず麻痺となります。

膝・腰・肩に違和感・痛み・痺れがある場合、脊髄から筋までの下位運動ニューロンの途中で圧迫・癒着・神経の滑走性低下などの理由により各関節で発症します。理学療法士は状態を評価し適切な治療を実施します。

リハビリテーション室長 見田忠幸