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リハビリ通信 No.67 栄養について

2013年04月21日(日) QAリハビリテーション科1新着情報

ヒトが運動を行うためには、丈夫な身体とエネルギーが必要です。ヒトは、食事により体外から糖質や脂質、タンパク質といった栄養素を取り入れます。これらを消化吸収し、あらゆる代謝過程を経ることで、筋肉など身体を構成する全てのものを丈夫にし、また、運動に必要なエネルギーも得ています。

通常では、主に血中のブドウ糖をエネルギーとして使用し運動しています。低血糖時は、血中のブドウ糖が減少しているため、肝臓に貯蔵されたグリコーゲンを分解してブドウ糖とし使用しています。食事をとらない状態が続き、肝臓のグリコーゲンが枯渇すると、筋肉中にあるタンパク質などを分解し、アミノ酸からブドウ糖を産生しエネルギーを供給するようになります。

このように栄養が不足している人が過度に運動を行うと、一日のエネルギー消費量が増加し、筋肉の分解を進めてしまいます。つまり、栄養が不足しているときに筋力向上のためのリハビリを行っても、効果が薄れてしまうということになります。リハビリと栄養管理どちらが欠けても日常生活の向上に繋がらないので、しっかりとバランスのとれた食事をとって運動することを心掛けていきましょう。

リハビリテーション科 服部 司