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リハビリ通信 No.39 肩関節の運動軸 (3軸) について

2012年09月22日(土) QAリハビリテーション科1新着情報

肩関節は自由度が高い関節です。

上肢はどの方向にも動くのですが、運動の方向を3つの軸に集約することが出来ます。

1つ目の軸は、基本軸を横にした時の屈曲・伸展(前後方向の動き)。2つ目は基本軸を前後方向に設定した時の外転・内転(外と内側の方向の動き)。3つ目は軸を上下の縦方向に設定した時の内旋・外旋(上腕を固定し前腕を内外にまわす動き)です。

日常生活の中で、物をとる・エプロンを結ぶ・顔を洗うといった動作を考えた場合、1つの動作の中に屈曲・伸展・外旋・内旋・外転・内転を伴った複合的な動きを含んでいます。肩関節疾患は軟部組織が問題になる場合、軟部組織の炎症・癒着・短縮・断裂を要因として疼痛と同時に動きの制限が見られます。

理学療法が各々の複合的な動きを引き出すことにより、日常生活で使える動きへと改善していくことが治療へと結びついて行きます。

リハビリテーション室長 見田忠幸