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リハビリ通信 No.26 膝窩部痛の原因-半月板などの挟み込み-

2012年05月30日(水) QAリハビリテーション科1新着情報

膝の裏側に起こる疼痛を膝窩部痛といいます。

膝窩部痛の出現部位や原因は様々であり、しゃがみ込んだり膝を深く曲げたときに出現するもの、歩いたり運動をしていると徐々に痛くなってくるものなどが挙げられます。
膝を深く曲げたときに出現する膝窩部痛の原因には、半月板や関節包の挟み込みが関与していることが多いといわれています。正常な膝関節では、曲げていくに従って膝後面に存在する半月板に付く筋線維(内側は半膜様筋、外側は膝窩筋)が半月板を後方へ引き込み、円滑な屈曲運動を誘導しています。しかし、これらの筋が何らかの影響で働きにくい状態になっていると、膝を深く曲げたときに半月板をうまく後方へ引き込むことができずに、半月板や関節包が挟み込まれて疼痛を生じます。
このような場合、理学療法では筋の軽い収縮訓練などを行い、半月板の円滑な動きを誘導していきます。

リハビリテーション科 奥山智啓