僧帽筋は〝 肩こり 〟と深い関係があります。
肩こりは僧帽筋の上部線維が過緊張によりスパズム(れん縮)・循環障害になっている状態です。僧帽筋は外後頭隆起(頭蓋骨の底部)、項靱帯(首の後部)から肩甲骨を包み込むように付着しており、治療としては頚部(首の部分)、肩関節の周囲筋も含めて考える必要があります。
そもそも、疼痛が出現するのは、炎症、筋の緊張などが要因で痛み発痛物質が、その場所に留まる事により痛みとして感じます。従って、痛み発痛物質を血流循環により除去することが重要です。ストレッチ・軽い運動により筋の収縮を促し血流循環を良くすることが改善に繋がると考えられます。
リハビリテーション室長 見田忠幸
「心に響く小さな5つの物語」を読みました。
時間は音符に例えられるそうです。並んでいる音符は同じでも指揮者によって奏でる音楽は異なってくるように、時間もそれを使う人によって大きく違ってきます。
本書では与えられた時間、場所、環境をそれぞれの使い方で使い、素晴らしい音楽を奏でた人たちのお話を紹介しています。
大変短いエピソード集ですが、心を打つ話ばかりです。
片岡鶴太郎さんの絵も素敵です。
皆様、是非ご覧下さい。
関節包は関節の連結する部分の全体を覆う線維性の膜であり、関節の可動性や安定性に関与しています。
関節包は部位によってはハンモックに例えられ、関節の運動に伴って拡がる組織です。この関節包が拡がるパターンは各関節によって異なり、関節包の中で各関節は綺麗な運動軌跡を保ちながら動いています。
しかし、関節の運動に伴って関節包が大きく拡がる部分のゆとりが無くなると、骨の動きは偏位し、関節は綺麗な運動軌跡を描くことができません。それにより、関節の可動域制限や痛みが生じる原因の一つとなります。
そのため、関節が綺麗に動くためには関節包のゆとりを維持することが大切になります。一度硬くなってしまった関節包を拡げていくには、関節包を適度に伸ばしていく必要があります。関節包はムリに伸ばすと痛みや関節の不安定性を伴うため、弱い力での伸張を繰り返しながら、持続的に伸ばしていきます。また、関節包は深部にあり、筋肉や靭帯など周囲の組織と連結しているため、周囲の組織も含めた全体的な柔軟性が必要となります。
リハビリテーション科 奥山智啓
おかげさまで開院2周年を迎えることが出来ました。
開院当初は手探り状態で始め、数々の不行き届きな点もあり、多くの方にご迷惑をお掛けしてしまったことと申し訳なく思っております。
ここまで本当に多くの皆様方に支えられて、何とかやってこられたと思っています。
秋山整形外科クリニックスタッフ一同感謝の気持ちを持って、これからも一歩ずつ前進していきたいと存じます。
これからも末永くよろしくお願いいたします。
投球肩障害は大きく分けると肩関節の前方部分(棘上筋・肩甲上腕靭帯)、上方部分(関節唇)、後方部分(棘下筋)に対しストレスが加わることにより投球動作時に損傷と疼痛が発症すると考えられます。要因として、①投球フォーム②股関節・下肢の硬さ③筋のバランス(肩関節インナー・アウターマッスル、肩甲骨固定筋、体幹・下肢のバランス)が考えられます。
投球肩障害の中でも関節唇損傷は上腕二頭筋長頭腱の付着部がストレスにより、剝がれてくるもので、SLAP損傷と呼ばれ、損傷度合いによりタイプが分類されています。場合により手術も行われます。
理学療法では病態に至る経緯を評価し、癒着・拘縮を除去するのと同時に筋の協調性を高め、投球フォームの指導を行います。また、手術をしているのか、保存療法か、スポーツ復帰の時期を考慮しながら理学療法を実施します。
リハビリテーション室長 見田忠幸